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映画 天空の蜂で東野圭吾らしくない不可能な個所 [ブログ]


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東野圭吾の小説「天空の蜂」は新刊出版早々に読んだ本で、なかなか面白かった作品です。

東野圭吾は江戸川乱歩賞をとった理系作家で、受賞作の「放課後」にはなかなか感心しました。

この数年は映像化される作品も多く、そのほとんどはミステリーなのですが、「天空の蜂」のようなスリラーが映画化されるのはとてもうれしいことです。

で、そんな話題が出てくると、あら探しをしてしまうのが私の悪い癖なんですが、「天空の蜂」の予告編を見る限り、この不都合に東野圭吾は何も言わなかったのか、と思われるものがあります。

予告編の冒頭に東野圭吾の「映画化など不可能だと思っていた」とのメッセージがありますが、不可能なのは、映画化というよりも、映画に出てくるヘリコプターです。

この作品の主役は「ビッグB」と呼ばれる自衛隊の巨大ヘリコプターですが、予告編を見る限り、このヘリは飛ぶことができません。

映画 天空の蜂公式HP
http://tenkunohachi.jp/

その理由は大きな翼です。

ヘリコプターはローターで空気を下方に吹き下ろし、その反動で浮遊するものですが、この翼では、ローターが生み出す加工気流を翼がもろに受けてしまい、翼が下に押されます。つまり翼はヘリが浮遊しない方向に作用します。

一部のヘリでは、このような翼のようなものを装備しているものがあります。武器を吊り下げるためだったり、水平飛行時に揚力を得るものだったりしますが、この「ビッグB」はそのどちらでもありません。

ウイングレットまで装備したその形状は、水平飛行時に揚力を得ることを目的としていそうですが、この翼の角度ではそれが期待できません。ヘリはローターで揚力と推力を得ますが、水平飛行のためにはローターを機首下げ方向に向けないと前進しません。この翼では、前進するときに、揚力を得る向かい角がマイナスになってしまいます。これでは揚力どころか、機体を下げる働きをしてしまいます。

理系の東野圭吾なら、そのことには当然気付くはずなのですが、結局このヘリのデザインが使われたということは、原作者軽視なのか、東野圭吾が忙しすぎて、そこまで介入できなかったのかのどちらかでしょう。

そんなことは気にせずに映画を楽しめばいいのですが、こういうジャンルの作品ではこういう瑕疵がリアリティを阻害し、感情移入を妨げてしまうのです。

たとえば、宮崎駿作品でも飛行物体は多数登場します。決してこれでは飛べないだろうと思うようなものも多いのですが、それでも飛ぶための理屈は押さえられています。

それが、この「ビッグB」はないのです。折角飛ぶために実在するヘリなのに、わざわざ飛べなくするデザインにしてしまったのは、カッコよさとかを重視してしまった、あまりに安易過ぎる映画作りと言わざるを得ないでしょう。




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